故人様の安らぎを願い、いつまでも心に刻む場所であるお墓。静寂の中で故人様の温もりを感じられるとともに、家族の絆を繋ぎ、未来へと受け継ぐ大切な場所です。
しかし、いざ建てるとなると「具体的にいくらかかる?」「お墓を建てる流れは?」など、費用や手順についてさまざまな疑問が浮かびますよね。
この記事では、お墓を建てる方に向けて、必要費用と知っておきたい注意点、具体的な手順を解説します。
また、奈良の老舗石材店「石の伏見」の情報もご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
お墓を建てる意味と必要性
お墓を建てる意味は、故人様を偲び、その霊を弔うことです。故人様のご冥福をお祈りすることによって、その悲しみや現実に少しずつ慣れていきます。
また、気持ちを整理したり、故人様との心のつながりを求めたりするため、多くの方がお墓を必要とします。
さらに、ご家族の心の安らぎにつながるとともに、お墓参りは家族が集まり、先祖を敬う心を子孫に伝えられる機会です。
お墓は私たちの平穏な生活において、大切な役割を果たしているのです。
お墓を建てる費用は4種類!値段の平均をご紹介
お墓を建てる費用は、以下の4つに大きく分かれます。
- 墓石の値段(工事費込み):50万円~300万円
- 永代使用料:30万円~200万円
- お墓の管理費用:年間1万円前後
- お墓を建てる際の法要・お布施:3万円~10万円
くわしくみていきましょう。
1. 墓石の値段(工事費込み):50万円~300万円
お墓を建てる際の墓石は、工事費込みで約50万円〜300万円が相場です。
「費用になぜ差があるの?」とお考えの方もいらっしゃるでしょう。これは、墓地の場所、墓石の種類や大きさ、形、彫刻の内容、地域差などによって、加工費や設置工事費などが大きく変動するためです。
とくに利便性など周辺環境によって変動しやすいでしょう。正確な価格は、見積りをとることをおすすめします。
なお、奈良の老舗石材店「石の伏見」では、お客様のご予算やご要望に合わせて最適なプランをご提案します。見積りは無料ですので、いつでも安心してお問い合わせください。
2. 永代使用料:30万円~200万円
永代使用料とは、墓地の使用料です。霊園の立地、宗派などで価格が異なり、墓地管理者に支払うのが一般的。
都市部以外では70万〜90万円が平均ですが、都市部では200万円ほどかかる場合もあります。
主に、地域差やお墓の広さ、周辺環境などで変動するのが特徴です。
なお、似た言葉に「永代供養料」がありますが、永代供養料は永代に渡り供養を依頼する際の料金です。永代使用料とは異なります。
3. お墓の管理費用:年間1万円前後
お墓を建てる際は、霊園側が行う管理の費用も必要です。
主に、施設や共用スペース(水くみ場、緑地、トイレなど)の維持・管理に使用されるもので、年額で設定されるケースがほとんど。
- 民間墓地 年間1万円〜1万5千円
- 寺院墓地 年間1万円前後
- 公営墓地 年間4千円〜1万円
中でも、施設の管理費用は施設ごとに差が大きいため、事前に確認しておきましょう。
4. お墓を建てる際の法要・お布施:3万円~10万円
宗派や地域によって異なりますが、仏式の場合、「開眼法要」という儀式が必要です。
その際、ご僧侶への謝礼として「お布施」を用意します。相場は3万円〜10万円程度が一般的です。
ただし、お布施の金額は決まったものではなく、あくまで目安。経済状況や故人様との関係性などを考慮して、ご自身で決めます。
お墓を建てる時の注意点は?3つのポイント
お墓を建てる時の注意点は大きく分けて3つです。
- 「墓地と霊園」や「宗派・宗教」などの条件を明確に
- お墓を建ててはいけない年は?お墓を建てる時期やタイミング
- お墓のメンテナンスや免震対策を万全に
免震対策は意外と忘れがちですので、ご注意ください。
1. 「墓地と霊園」や「宗派・宗教」などの条件を明確に
お墓選びは、宗派や宗教、管理面などの条件を考慮しておくと、管理・継承の際のトラブルを未然に防げます。
とくに、墓地・霊園を選ぶ際は、お墓参りにしやすい立地や、施設によるお墓の管理体制などにおいて、ご家族にとって長く安心して使える場所を選びたいものです。
また、宗派によって供養に関する作法、お墓に刻む文字の形、法要の執り行い方などが異なる場合があります。
お墓は、故人様を弔う大切な場所です。また、ご家族にとって長きにわたる心のよりどころとなります。お墓を建てる際には、慎重に場所を決めることが大切です。
2. お墓を建ててはいけない年は?お墓を建てる時期やタイミング
結論、お墓を建てるのに良い年や悪い年はありません。一般的には、四十九日、一周忌、三回忌など、法要の時期に合わせることが多くなっています。
「うるう年にお墓を建てると良くない」という言い伝えには科学的な根拠がなく、「友引」「仏滅」なども気にする必要はありません。
ただし、地域性や天候には注意しましょう。雪が多かったり山中だったりすると、工事の進み具合が変わることがあります。
ご家族の状況や想いを尊重し、最善の時期を選ぶことが大切です。
3. お墓のメンテナンスや免震対策を万全に
お墓は一度建ててしまえば終わりではありません。定期的な清掃や地震対策などのメンテナンスが必要です。
お墓のメンテナンスは、お墓の寿命を延ばします。また、地震が多い日本では、墓石の倒壊を防ぐ免震対策が重要です。
奈良の石材店「石の伏見」では、古いお墓の建て替え、磨き直しなどのメンテナンスに加え、免震パッドの採用が可能です。
地震の揺れを吸収する免震対策で、地震に対する不安な心を軽減しましょう。故人様とご遺族の大切なお墓を末永くお墓を守ります。
メンテナンス・免震についてはこちらから
お墓を建てる手順は大きく分けて5つ
お墓を建てる手順を知っておくと無駄な時間や費用を削減でき、後悔のない選択ができるでしょう。
- お墓を建てる予算を決める
- お墓を建てる墓地・霊園と石材店を決める
- お墓の種類・形を選び見積りをとる
- お墓を建てる「石材加工~石碑建立」(石材店による工事)
- 開眼式
心安らかなお墓作りのために、上記5つの手順を理解しておきましょう。
手順① お墓を建てる予算を決める
まず、お墓にかけられる予算を明確にしましょう。相場は、一般的には80万円前後〜300万円前後です。主に、以下の4つを考慮します。
- 墓石の費用・工事費
- お墓を建てる場所
- 墓地の管理費
- 墓地の面積や大きさ
ただし、墓地や石材の種類、デザイン、工事費、地域差などによって変動するため、あくまで参考となります。
手順② お墓を建てる墓地・霊園と石材店を決める
お墓を建てるにあたり、希望の条件に合う墓地・霊園を探し、信頼できる石材店を選びましょう。
探す際は、ホームページや広告を活用すると効率的です。墓地・霊園を決める際は、以下を予算と照らし合わせて調べます。
- 場所
- 宗教・宗派
- お墓の広さ
- 管理費用
- 実際に施設を訪問して担当者へ細かい部分を質問
石材店は、民間霊園の場合、提携の石材店で契約することが通例ですが、民間霊園以外の場合は見積り比較がおすすめです。
もし、関西でお墓を建てる場合は、奈良の石材店「石の伏見」をご検討ください。お墓の建立を含め、お墓・ご供養について豊富な経験と実績がございます。お困りの際はお問い合わせよりご相談ください。
手順③ お墓の種類・形を選び見積りをとる
お墓の場所と石材店が決まったら、お墓の種類・形を選びます。その後、石材店に正式な見積りを依頼しましょう。
石材店には、国内・国外の採石場の石材、お求めやすい輸入石材、最上級庵治石(あじいし)、廉価(れんか=安い)石材までニーズに合わせて豊富な種類があります。
【ご参考】「石の伏見」で取扱いの石種と形をご紹介します
「石の伏見」の一例では、御影石、変質に強いアーバングレー、ポピュラーな青寿小目や新天光など、豊富な種類の石材を取り扱っています。
さらに、首相官邸やオリンピック聖火台に使用された「庵治石」、国会議事堂に用いられた「大島石」など、圧倒的な高級感で支持を集めてきた石種もご用意可能です。
お墓の形では、昔から根強い人気を誇る「和型」、柔らかな雰囲気で個性を出せる「洋型」、細部までこだわれる「デザイン墓」など、お客様のご要望に合わせたデザインが可能です。
手順④ お墓を建てる「石材加工~石碑建立」(石材店による工事)
お墓の種類と形が決まったら、石材店が墓石の加工から設置までを行います。「石の伏見」の手順を参考にしてください。
①石材加工
石材は、工場にて丁寧に切断、研磨、手加工、彫刻といった工程を経て、お客様のご希望のデザインに仕上げられます。耐久性のあるサンドブラスト加工にて彫刻を施します。
②基礎工事・巻石工事
お墓の基礎となる部分をしっかりと固めます。鉄筋・砕石・コンクリートで強度を高めた後、巻石と呼ばれる外柵を設置してセメントでしっかりと固定。水はけがよく雑草を生えにくくする真砂という土を内側に敷き込みます。
③石碑建立
芝台、下台、竿石、花立といったパーツを順に組み上げ、目地部分を丁寧に仕上げていきます。その後、お魂の入っていないお墓にさらしを巻いて完成です。
手順⑤ 開眼式
開眼式とは、お墓に魂を呼び込む儀式です。お墓を建てた後、何もない石の建物から命のあるお墓に変え、お参りをする意味をもたせます。
開眼式では、お寺のご僧侶に読経をしていただき、納骨と並行して行うことが一般的です。
【ポイント①】お墓の開眼供養にはお布施やお供え物をご準備ください
お墓の開眼供養には、お布施やお供え物の準備をします。
【当日ご準備頂くもの】
- お線香
- ろうそく一対
- お供え花一対
- お供え物【海(乾燥物)・山(果物)・里のもの(野菜)】
- 紅白饅頭(各1パックずつ)
- お盆1~2枚、半紙数枚
- お寺様への御礼(回向料) 3万円~5万円
- 御車・御膳料 1万円~2万円
- 施工者への志(ご祝儀)
なお、上記お品・額面などは定まったものではありません。あくまでご参考にご準備下さい。
【ポイント②】開眼供養と納骨に包む祝儀(お布施)の注意点
開眼供養と納骨に包む祝儀(お布施)は、状況によって異なります。
開眼供養のみの場合は祝儀袋に「御礼」と書き、納骨と同時に行う場合は不祝儀袋に「御仏前」と書くのが一般的です。
金額も地域や宗派、その他状況によって慣習があるため、施設に事前に確認することをおすすめします。
奈良の石材店「石の伏見」の実績と信頼性
奈良の石材店「石の伏見」は、長年にわたり地域に根ざす老舗の石材店です。
以下、実績例をご覧ください。
- 高級石材を使った和墓の建立
- 企業のシンボルをデザインした門柱の設置
- 故人様の趣味を表現したオリジナルの記念碑
- 異なる宗教の石碑を融合させた五輪供養塔の建立
老舗ならではの豊富な経験、お客様の想いを形にする高い技術力・知識力が「石の伏見」の強み。おかげさまで地域住民の方々からは厚い信頼をいただいております。
また、アフターフォローも万全の体制です。建立後の永代供養への移行など、なんでもお気軽にご相談ください。
なお、永代供養についてくわしく知りたい方は、「永代供養にかかる費用は?永代供養の種類やメリットもわかりやすく解説」もあわせてご覧ください。
関西でお墓を建てるなら「石の伏見」へご相談ください
「石の伏見」では、お客様のご要望に合わせ、ご家族の想いを形にするお手伝いが可能です。
また、複雑に感じるお手続きや、お墓を建てた後のサポートについてもしっかりとフォローさせていただきます。
お墓に関するご相談なら「石の伏見」のお問い合わせより、どうぞお気軽にご相談ください。